舌磨きはしないほうがいい?正しい舌の磨き方や人気舌ブラシをご紹介
口臭ケアのひとつとして舌磨きはしていますか?舌磨きは適切なアイテムを使い、正しいやり方で行わなければ逆効果になってしまう可能性があります。今回は、舌磨きの正しい基礎知識と舌の掃除におすすめのアイテムをご紹介します。ぜひ日頃のケアを見直してみてくださいね。
2020年07月08日更新
記事の目次
[1]やり過ぎはダメ!正しい舌磨きを知るためのお役立ちQ&A
舌磨きで口臭予防できるの?
舌の汚れが口臭の原因になることが多いと言われています。この舌の汚れとして主なものが”舌苔”と呼ばれる舌の表面についた白い苔のようなものです。
舌苔は舌の表面にある細かいヒダの間に食べ物のカスや汚れ、お口の中の剥がれた粘膜、それをエサに住み着く細菌などのかたまりが入り込んだもの。
この細菌が”揮発性硫黄化合物”と呼ばれる”メチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルサルファイドなどを放ち、生ごみや腐ったタマネギのような嫌なニオイを生み出すようです。
加齢やストレス、疲れなどによりお口の中が乾燥し、唾液量が少なくなることで増えてしまうと言われています。もちろん健康な方でも全体的に白い舌苔が薄っすらとついています。
しかし、舌苔が分厚く白くついている場合は、胃などの消化器官が弱っていることがあるので要注意。また舌苔が黒い場合は細菌のバランスが良くないことがあるようです。
舌苔がまったくついていない場合にもミネラルや鉄分不足による栄養不良の状態になっていることがあります。さらに舌苔の量が異常に増える場合には口内炎やウイルス感染を起こしやすくなるので注意が必要です。
舌苔の量が多すぎる場合はセルフケアを見合わせ、歯科医に相談することも大切です。まれに内蔵疾患などの大きな病気のサインであることもあるので普段から舌の状態をチェックする習慣をつけましょう。
口臭だけでなく、口内炎やウイルス感染も起こしやすくなる舌の汚れは、正しい方法で舌磨きを行うことで取り去ることができると言われています。
傷つきやすくデリケートな舌の表面を無理にこすってしまうことで傷つき、却って口臭が強くなってしまうこともあるので正しい方法で、慎重に行いましょう。
舌磨きは毎日していいの?適する頻度は?
睡眠中に唾液の分泌が少なくなっていることを考えると、朝、起床後に行うことが効果的だと言われています。舌の表面は”糸状乳頭”という尖った細かい組織で覆われています。
この非常に繊細な組織は摩擦を加え過ぎることで傷つき、そこに細菌が繁殖し口臭を悪化させたり、味覚障害を引き起こす危険もあるので要注意。一日一回が限度だと考え行いましょう。
もちろんお口の状態を考慮しながら週に2、3回でも十分です。日常的に唾液の分泌をよくするために固いものをよく噛んで食べるようにする、ガムを噛むことなども簡単に取り入れられる対策です。
歯磨きと舌磨きはどちらが先?正しい順序は?
歯磨きと舌磨きを同時に行う場合には、舌磨きをしてお口の中の状態を清潔にした後に歯磨きをすることが望ましいとされています。
えずいてしまった!血が出た!トラブルにはどう対処する?
舌磨きを行う際に舌の奥にブラシを当てようとしてえずいてしまった、吐きそうになったという方がいるようです。
これは、舌の奥の部分に嘔吐を引き起こす神経があり、異物が入ってくるのをブロックしようとする生体反応だと言われています。
このため舌の奥が磨けない、舌磨きをすることに恐怖感を覚えてしまったという悩みを抱えてしまう方もいます。
ひとつの解決法としては、嘔吐反応は口を大きく開けることで強くなると言われているため、できるだけ口を閉じながら行うことです。
また数秒間息を止めながら行うと吐き気を抑えられるという方もいるようです。
しかしながら、この嘔吐反応は個人差があり、少しの刺激でも吐きそうになってしまう方もいるので無理せずできる範囲をキレイにしましょう。
また、出血などがある場合は、強い刺激で粘膜が傷ついたり、口内炎ができている、歯周病にかかっているなどさまざまな原因が考えられます。
強い力で磨き過ぎていないか、正しいアイテムを使っているかを見直した上で、必要があれば歯科医を受診しましょう。
歯ブラシでこすってもいいの?
実は歯ブラシで歯を磨くついでに舌磨きを行うという人が多いようですが、歯ブラシで舌を磨くのは避けた方がよさそうです。
舌表面を覆う”糸状乳頭”という組織は細かく繊細な突起のある形状です。
これに対して歯ブラシの毛の方が太く、また力が入りやすいため、逆に汚れを舌表面に押し付けてしまったり、過度な刺激で傷つけてしまうことがあるからです。
傷ついた舌には汚れが付きやすくなる、炎症をおこしてしまう、繰り返し外部刺激を与えることで舌癌などの病気の要因になってしまうこともあるようです。
また、細長い歯ブラシで舌全体の広い範囲を磨くことは、難しいため却って手間がかかります。
できれば舌専用のブラシやヘラのようなクリーナーを用いて安全に効率よくケアしましょう。
歯磨き粉はつける?
市販の歯磨き粉には研磨剤をはじめ、合成界面活性剤、発泡剤や香料など刺激の多い成分が含まれていることがあります。
刺激を与えすぎることで舌の表面は傷ついてしまうので、歯磨き粉の使用は控えましょう。
何もつけずに行うか、舌磨き専用のジェルなど刺激の少ないアイテムを活用します。
舌磨きは専用のブラシやクリーナーでケアするだけでも十分汚れを取り去ることができます。
綿棒やガーゼで舌磨きをしてもいいの?
歯ブラシを使った刺激の強いケアに比べて綿棒やガーゼを使って舌磨きをすることは強い摩擦を与えず、衛生的でもあるということからおすすめできます。
ガーゼは小さく切り指に巻き付けて舌の表面をさっと拭取るようにケアします。
ガーゼのかわりにタオルを用いる場合もあります。汚れがついたら使用する面を替えて何度が行います。
ブラシやヘラなどに比べ柔らかいため刺激を与えすぎずにケアできることがメリットです。
また、綿棒を使うケアの場合には、まず綿棒を水でよく湿らせておきます。それから舌の奥に当て、手前に滑らせるように引いていく動作を何度か行えば舌磨きは完了します。
ガーゼ、綿棒ともに使い捨てのため衛生的だということ、舌に強い刺激を与えすぎないということがよい点です。
舌磨きブラシの選び方、使い方は?
舌磨きには歯ブラシではなく専用のアイテムを使うことが大切です。ドラッグストアなどにも舌磨きのグッズがたくさん販売されているのでチェックしてみましょう。
舌磨きのアイテムとしてはブラシタイプとヘラタイプがあります。
●ブラシタイプ
●ヘラタイプ
どちらも横長で舌にぴったりとフィットするような形状になっています。舌に刺激を与え過ぎないことと同時に舌の汚れをしっかりと取り除くことのできる形になっているのです。
ブラシの場合は歯ブラシとは違い柔らかく繊細な毛を使用しています。ヘラタイプは舌に強い摩擦を与えずに汚れを掻き出すことのできる造りが特徴です。
どちらの場合もまず舌の奥に当て汚れを掻き出すようにやさしく手前にスライドしていきます。
汚れは水で洗い落とし、また舌に当てます。この動作を何度か繰り返したら完了です。
舌磨きを行う前に舌の状態、舌苔の付着具合をよく観察してから行うことが大切です。
ほとんど汚れがついていないのに舌磨きを習慣化してしまい、舌に強い刺激を与えてしまうこともあるからです。
舌磨きのアイテムは実際に使ってみて初めて使いやすさや相性がわかるようです。
口コミや知り合いの紹介、歯科医や販売店のスタッフの方に相談するなど自分なりの情報収集を行い試してみることが大切になります。
[2]編集部が選んだ舌磨きグッズ
数ある舌磨きグッズの中で1番おすすめの舌磨きグッズをご紹介します!
舌ケアの新定番「BITAN(ビタン)」
■初回特別価格 ¥980(税込)
■通常価格 ¥4,054(税込)
舌に雑菌が繁殖することを防ぐ「マスティック」という植物由来の成分で舌を清潔に保つはたらきがあります。
また、乳酸菌や16種類の植物エキスが配合されており健康的な舌へと導いてくれるんです。
よく歯磨き粉に含まれている研磨剤や合成界面活性剤など舌を傷つける成分はもちろん不使用。
さらに舌磨き専用ブラシ「タンシャイン」もプレゼントでついてくるのもおすすめポイント!
定期便で買うと初回980円とかなりお得にお試しできちゃうのも嬉しいですね。
万が一、合わなかった場合はいつでも解約ができ20日間の返金保証もあるので、安心です。
まずは詳細をチェックしてみてください。
編集部でも「BITAN(ビタン)」を実際に試してみたので、ぜひ参考にしてみてください。
[3]人気舌磨きブラシ&クリーナー10選
新感覚舌ブラシ したつつみ
カギブラシとヘラブラシの2面を好みで使い分けることができる斬新な機能。ブラシを支える軸が2本あり、舌の形状に合わせて横幅を自由に変更することができます。
ヘラ状のブラシは舌表面の汚れをやさしく取り除く効果に優れ、カギブラシは柔らかい合成樹脂でできていて舌表面の突起の間の汚れを掻き出します。
ブラシの収納や交換のための着脱もできるので、衛生的に管理できて持ち運びにも便利です。舌へのフィット感、2面のブラシを自由に使い分けることができる点が特徴的なアイテムです。
口臭対策の製品に定評のある小林製薬が手掛けるエストラマー製の舌ブラシ。コンパクトなヘッドで舌の奥にも届きやすいのが特徴です。
こちらの商品は、舌表面の突起の間の汚れをかき出すブラシと浮いた汚れを取り去るヘラの部分が一面に構成され、効率よく舌の汚れをキレイにしていきます。
ブラシは使い心地に合わせて”ふつう”と”かため”から選ぶことができるのも嬉しいポイントです。手ごろなお値段なので定期的に買い替えていつでも清潔なブラシを使うようにしましょう。
ブレスケア舌クリン舌専用ブラシ
抗菌フィラメント製の柔らかいブラシとやわらかラバーが舌の汚れを効率的にかき出して取り除いてくれる構造。歯科現場や介護現場の声を取り入れ、誰もが使いやすいようにと
15℃のアングルネック、小型で嘔吐反応が出にくいよう設計されています。ハンドルには滑り止めも施されるなど使いやすさを考慮したデイテールが人気のひみつでもあります。
使用の際にはブラシを軽く水で濡らしてやさしく舌に当てケアすることが肝心です。
W-1(ダブルワン)舌ブラシ
従来の舌ブラシともヘラとも違う新感覚のブラシ「W-1 舌ブラシ」はSHIKIEN CO.,LTDが新潟大学大学院医学歯科総合研究科と共に研究、製品化した舌専用ブラシ。
ブラシ面は微細な特殊ナイロンが使われ、舌表面の繊細な組織を傷つけないよう配慮されています。またU字型の繊維構造でしっかりと汚れをすくい出すように設計されている点も特徴。
舌の表面と側面それぞれをキレイにするためのブラシがヘッドの両面に配されています。注目度の高い商品です。
リクープ舌ブラシ舌クリーナー
柔らかい超極細毛が繊細な舌表面の汚れをやさしくかき出します。また舌の表面にぴったりフィットするよう独自のRカット植毛が施されています。
コンパクトで軽量、握りやすいグリップなど使いやすさを追求した構造になっているのも魅力のひとつです。
フィリップス 電動歯ブラシソニックケア 舌磨きブラシヘッド
電動ハブラシ派の方には舌磨きのためのブラシヘッドに付け替えるだけで電動舌磨きのアイテムに早変わりするこちらの商品はおすすめです。
毎分31,000回という振動により240本ものミクロな毛先のブラシがやさしく、的確に汚れを取り除いていきます。
ヘッド部分はコンパクトで柔軟なため、舌の隅々までしっかりフィットして汚れの取りこぼしのないよう作動します。
エビス グランツ舌クリーナー
3枚のラバーヘラと極細毛のブラシを配した2重構造。ヘラでかき出した汚れを高密度の極細毛ブラシがやさしく除去します。
舌の構造に合わせてフィットするドーム型の設計です。やや厚みがあるののの、奥までしっかりと当てることができるコンパクトサイズ。
また嘔吐反応を起こしにくいよう、ヘッドはしなるように作られているのが特徴です。定期的に買い替えて清潔に使いましょう。
岡部洋食器製作所 コケとって舌クリーナー
金属製のスプーンにような形状がユニークな舌クリーナー。食器メーカーが製作した商品です。
舌表面の細かい突起の間に入った汚れをかき出すというようりは、たまった舌苔をさっと取り除くケアにおすすめのアイテムです。
金属なので硬さもありお手入れがしやすいのが魅力です。
奥まで届く十分な長さがありますが、しなりがないため、えずきに気をつけながらケアをすることをおすすめします。
ののじ ソフト舌クリーナー
歯科医と共同開発したいう舌クリーナーは、えずきを起こさないことを第一考え、設計された商品。
独自の3枚ブレードの構造により、舌に必要以上の力が加わることを防ぎ、やさしくフィットし、しっかりと汚れをかき出します。
コンパクトでスリムなヘッドは十分しなるので奥まで当てることができるうえに、嘔吐反応を抑えて使用することができます。
貝印ケアレッシュ 舌クリーナー
抗菌剤を含むエストラマー製のブラシとヘラが両側に備えられた舌クリーナー。
まずはブラシ面を使用して細かい汚れまでしっかりかき出します。次ぎにヘラの面を使い浮いた汚れをしっかり取り除く2ステップのケアがおすすめ。
舌に強い刺激を与えることなくケアがしっかり行えるのが魅力です。コンパクトでスリムなので奥までしっかりと当てることができます。
micro result 舌クリーナー スイトローザ
ドイツで新開発された超極細繊維のマイクロファイバーが、汚れを吸着して除去!
舌の表面を優しく撫でるだけで汚れや舌苔を吸い取り、舌を傷つけずにケアしてくれます。
舌の奥まで届き、少ない回数で効率よく磨くことができる接触面の広いパッドも◎。握りやすい持ち手と十分な長さでえづきも起こりにくくなっています。
[4]おすすめ舌磨きジェル4選
タンジェル舌専用クリーニングジェル
歯磨きでは刺激が強すぎて舌の組織を傷つけてしまう恐れがあります。舌専用に開発されたジェルを使ってやさしく、しっかり汚れを取り除きましょう。
お口の中のニオイを中和する塩化亜鉛、またキシリトール、ソルビトールを配合しています。
口臭の原因となる菌の働きを抑え、お口の中のネバネバなども解消。潤いを保つ効果のあるグリセリンも入っています。
専用の舌ブラシやクリーナーを併せて使用しましょう。
セラブレス トゥースジェル
歯磨きにも舌磨きにも使える低刺激のジェル。ステビア、ソルビトールが配合され、お口の中の菌を抑えてくれます。
朝起きたときのネバネバとした不快感がなくなったとう声が多くあり好評です。
アロエエキスが配合されているので潤いを保つ効果も期待できそうです。113ℊの大容量サイズはたっぷり使えるのでファミリーユースにもおすすめ。
ルミノソ タンクリーニングジェル
天然成分を配合し、舌の汚れ、口臭を抑える評判のクリーニングジェル。”チャ乾留液”と言われるポリフェノールやカテキンを含む液体成分が収れん作用や消臭作用に働きかけます。
また”セージエキス”が配され、抗菌作用、抗炎症作用、抗酸化作用などを発揮し、舌表面、お口の中全体の汚れ取り去り、清潔で心地よい息にしてくれるアイテムです。
[5]舌磨きのあとにニオイチェック!
舌専用のブラシとジェルでしっかり舌磨きをした後に、ニオイのチェックをしましょう。
「舌磨きをしておけば解決!」というわけではないのが、口臭などのニオイの難しいところです。ニオイは自分ではわかりにくいので、しっかり客観的にセルフチェックをするように心がけましょう!
口臭チェッカーなど、ニオイ専用検知器や簡単にできるセルフチェック方法などあるのでぜひチェックしてみてください。
[6]舌磨きのケアを取り入れてさわやかな息を目指しましょう!
オーラルケアへの意識が高まるなか、口臭の原因が舌の汚れである場合が多いということを気にかけている方が増えているようです。正しく知ることから始めて、次は実際に効果的なケアグッズを手に入れ、安全に、効率的に舌磨きを行いましょう。口臭を予防し、さわやかな息になることでより魅力的になれるはずです。